仕事で使うRubyについて

エントリーを誤って削除してしまったが、復活できた。


日本Ruby会議2008の最首氏は「アジャイル開発がしやすい、プロトタイピングが容易」「学習曲線が早い」ことを挙げているが、「学習曲線」については違和感がある。
10年後でも「つまらない」と言われないような言語に: 日本Ruby会議2008

Rubyにワクワク感以上に求めるもの - yvsu pron. yas

JavaRubyの両方で仕事をしてきたが、学習曲線だけについて言えばJavaのほうが理解し易かった。(JavaというよりはIDEのおかげといったほうが正しいが。)ある程度の文法を覚えてしまえばコンテンツ・アシスト機能に頼って何とか実装できるというのは初心者にとてもやさしいので、仕事で使えるようになるまでの期間は短い。


Rubyでもう一つ不安に感じたのが、可読性が低くなり易いという点。スクリプト言語特有(動的なメソッド追加や書き換えなど)の機能によってすばやく実装できるという点については同意するが、仕事としてRubyを使うならば保守のために可読性が必要となる。
実際にJavaと比較して、どのコードが実行されているのかがわかりにくいこともあった。
※スキル不足の技術者によって可読性が低いのは論外。


Rubyを仕事で使うにあたって可読性を重視するが故に、(厳しいコーディング規約を採用するなどして)スクリプト言語の良さが失われることがないようにしなければ、10年後にRubyが「つまらない」と言われてしまいかねない。