Visioの代替製品まとめ

ほとんどのMicrosoft Office製品については、高機能な代替ソフトウェアが存在しその気があればすぐにでも移行することができる。ただ、MS ProjectとVisioについてはなかなか適当な製品がみあたらない。Visioから脱却するために調査した結果をまとめてみた。


Visio Viewer
Visioで作成した図面が回覧できなくなってしまっては困るという人も多いはず。Visioファイルを参照するだけならVisio Viewerを使ってVisioファイルを回覧することができる。もちろん編集はできない。
Microsoft ダウンロード センター: Windows、Office、Xbox、その他


Open Office Draw
真っ先にMS Office製品の代替として候補に挙げられるのはOpen Office。Open Officeは、MS Officeと同等の機能をもつオープンソースOffice製品として有名となっている。Visioの役割を担っているのはOpen Office Draw。2008年7月現在の日本語化された最新版は2.4.1。
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残念ながらVisioで作成した.vsd形式、vsx形式のファイルを読み込むことはできない。


Visioで作成されたファイルをOpen Office Drawのファイルに変換するためのツールにVisioxmlがある。すべての要素を変換できるわけではないがVisioで作成した図面が多い場合には重宝する。
http://www.opendt.org/pukiwiki/pukiwiki.php?Visioxml


Dia
MS Visioと同じようなインタフェースをもつ図形描画ソフトウェア。UMLやネットワーク図など様々な図形の描画に対応しており、非常によくできている。Visioの保存形式である .svg形式や .vsx形式の読み込みにも対応しており、visioで作成した図形等を活用できる。

Kivio
KOfficeのなかのひとつ。Visioと同じようなインターフェースを持つ図形描画ソフトウェアだが、残念ながらWindowsでは動かない。
http://www.koffice.org/kivio/


Gliffy
有料だがオンラインサービスとしてもVisioのような図形描画サービスが存在する。フローチャートUML、ネットワークなどのステンシルも用意されており、操作性も高い。英語版ではあるが日本語を入力しても問題なく動作する。個人利用であれば月5$。

Diagramming Software & Team Collaboration Tools | Gliffy


デザインする技術 ~よりよいデザインのための基礎知識

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Open-jACOB Draw2D
Visio風のJavascriptライブラリ。Examplesには数多くの描画例があり、その機能性の高さを実証している。図形描画を行うオンラインサービスを作りたい場合にはこのライブラリが重宝する。
Draw2D touch: Blog


図形描画の目的をUMLに絞られるのであればhttp://jude-users.com/ja/AmaterasUML - Project Amateras、といった候補を挙げることができる。
UMLを書く場合には図の描きやすさよりも、Javaソースコードとの連携(インポートやエクスポート)が重要となる。


UML モデリングのエッセンス 第3版 (Object Oriented SELECTION)

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今回の調査では、Visioの代替としてDiaがもっとも優れたソフトウェアだった。是非試してみてほしい。また、調査のなかで久しぶりにNetBeansを見てみたがRubyJavascriptにも対応しており非常に進化している印象を受けた。


MS Projectについても後ほどまとめてみたい。